私が初めてネクタイを絞めたのは、高校の卒業式でした。高校に制服が無かったので、卒業式のときだけ正装したんですが、ネクタイを絞めたことが無く……。どうやって巻くのかがさっぱりわからず、四苦八苦したのを覚えています。
その後サラリーマンになって、毎日ネクタイを絞めていかなければならず、非情にイライラしました。アトピー持ちの私は、首周りを締め付けられると痒くなるんですよね。しかも、冬ならまだしも、夏は暑苦しいことこの上ないし……。「ネクタイなんて邪魔者が、どうしてこの世に存在するんだ!」と腹が立ちましたし、今でもその気持ちは変わりません。
ネクタイに対する憎しみは拭えませんが、実はネクタイは男性のPRポイントであるということを知って、最近は少しだけネクタイに対する評価が変わりました。どうやら世の中には、男性がネクタイを結ぶ仕草に胸キュンする女性がいるらしいんですよね。雑談しながらでもネクタイをきっちり結べる男性が「できる男」だと見なされて、女性の憧れの的になるんだとか……。
確かに、ネクタイをスムーズに結べる男性や、夏場でもネクタイをきちっと絞めている男性は、私から見ても「仕事できる人なのかな?」と思ってしまいます。それに、女性の場合、「ネクタイ曲がってるわよ」と言いながら、好きな男性(恋人や夫)のネクタイを直してあげるシチュエーションに萌えるのかもしれません。映画やドラマのワンシーンにも、愛情表現の一種として、男性のネクタイを直す女性の姿が描かれますからね。私にも、もし同性のパートナーができたら……(笑)
というわけで、ネクタイの魅力を、YouTubeで公開されている動画で再確認してみましょう。
ワイシャツ姿の男性が、紫のネクタイを結んでいきます。彼の右薬指には指輪がはめられているので、既婚者なんでしょうか?そんな彼が、ネクタイを結ぶときの注意点などを言葉と実演でていねいに解説してくれます。普段はパパッと行われるネクタイの結び方ですが、こうしてゆっくりと手順をたどってみると、その複雑さに思わず嘆息してしまいます。それをさりげなくこなす男性は、やっぱりかっこいいいんでしょうね。
動画の男性のネクタイの結び方は私の結び方と違っていて、「ほほぉ!」と感心しながら見入ってしまいました。ネクタイを締めるのにも個性があって、それに女性たちは反応するのかもしれませんね。ネクタイやスーツが好きな人たちにとっては嬉しい動画だと思います。