RPGゲームでよくある状態異常が「石化」です。言葉をそのまま捉えれば、身体が石になってしまうということです。石像化するというイメージでしょうか?
主人公を石化してくるモンスターといえば、頭髪が無数のヘビで恐ろしい形相をした女の化け物、メデゥーサが有名です。モンスター図鑑でメデゥーサのページを見ると、そこには人間が石になっている絵が描かれていることがあります。今になって考えると、どういう理屈で石化が起こるのかという疑問が湧きます。得によっては、剣や鎧、盾まで石化しているわけですから、謎が深まります。

あるゲームの攻略本には、石化は実際に石になるのではなく、神経が硬化するなどして体が完全に動かなく状態異常だ、と書かれていて納得したのを覚えています。一時的に動けなくなる麻痺に対して、石化は治療しない限り続く麻痺という扱いですね。メドゥーサの顔を見たら、恐怖のあまり、体がカチンコチンに固まって動けなくなるんですね。
もっとも、石化を愛するフェチの人たちは、「石化=重症麻痺」では納得できないでしょう。石化フェチが求めるシチュエーションは、生身の人間が石像化することです。そして、そういう嗜好を満足させるための動画がYouTubeで公開されています。
小屋の中で後ずさる美少女は、何かに怯えているようです。自分の腕や体を叩いてみた後、表情が変わりました。彼女の足元が蛍光色に輝き、その輝きが足首、脛、膝……と上ってくるじゃないですか!
絶望的な表情の彼女は、その場から動けません。輝きは既に太ももの辺りまで到達してしまいました。彼女はもがいて、手を伸ばして、助けを求めようとしますが、身体を蝕むものを食い止めることはできません。上半身も頭部も伸ばした手も、全てが蛍光色に覆われてしまいました。
輝きが消えた後、そこに残ったのは、美少女の形をした石像でした。まるで着色前のフィギュアのように茶色く固まったそれは、石像特有の鈍い光沢を放っています。美少女の恐怖と絶望の表情が憐れさを漂わせています。石像は、このまま人知れず、小屋の中に放置されるのでしょうか?
音声が入っていないため、静かな気持ちで石化を鑑賞できます。RPGで女性キャラクターが石化すると、思わずニヤッとしてしまう石化フェチなら、今回の動画に満足するはずです。