スカジャンはスタジャンと似たデザインのジャンパーで、背中に鷹や龍、虎などの大きな刺繍が入っているという特徴のあります。もともとは第二次世界大戦後、横須賀周辺に駐留した米軍兵士たちが、自分たちのジャンパーに刺繍を入れてもらったのが始まりだといわれます。
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スカジャンの素材としてはサテンが使われることが多く、光沢ある化学繊維と刺繍のコラボで非常に目立ちます。80年代くらいは、スカジャンを着ているのはヤンキーやレディース(女性版ヤンキー)といった不良たちでした。現在でもドラマなどではヤンキーがスカジャンを着ていることが多く、「スカジャン=ヤンキー」というイメージも一部では根強く残っています。
一方、2000年以降にスカジャンが何度か流行し、老若男女問わずスカジャンを着ている人が街中にあふれました。かつてスカジャンは1着数万円が相場でしたが、流行に伴って安価なスカジャンが一般の衣料品店にも並ぶようになりました。中には、スカジャンといいつつ、刺繍ではなくプリントで済ませているものもあります。
数千円でスカジャンを購入できるようになったことで多くの人たちがスカジャンを着るようになり、おしゃれ女子のファッションアイテムとしても注目され始めました。目立ちたがり屋のヤンキーや古着大好きなおっさんの定番アイテムが女子の間にも浸透していったのは、MA-1の流行とも重なるところがありますね。
そんなスカジャンを愛好する人たちを魅了する動画がYouTubeで公開されています。タイトルは「How To Style Japanese Souvenir Jackets (Sukajan / スカジャン)」。スカジャン女子の美しい姿を見てみましょう。
スカジャンには、さまざまな色や刺繍があります。ゴールドの身頃にブルーの袖、ピンクの身頃にホワイトの袖など、コントラストが際立っています。さらに裏地はブラックやグリーンで、表地とはまた違った趣のあるものばかり。リバーシブルで、裏地を表地にして着用すると、MA-1のようなデザインになるスカジャンもあります。いずれのスカジャンも化学繊維特有の光沢があって美しいんですよ。
刺繍は虎や亀といった純和風の柄に加えて、キューピットや女の子のキャラクターまで実に様々です。私の好みとしては、やはり定番の虎がいいですね。キュートなスカジャン女子の笑顔といかつい虎が対照的で絵になるからです。
スカジャンの着こなしという点では、バサッと羽織る感じがたまりません。スカジャン女子が歩くたびにスカジャンが翻って、裏地がチラチラ見えるのが妙に艶めかしいんですよ。スカジャンを脱いでいるシーンにはもう目が釘付けです(笑)
動画に映っている彼女たちは、半袖シャツやキャミソールにショートパンツという薄着の上にスカジャンをまとっています。彼女たちはきっと、サテンの気持ちよさを素肌で感じていることでしょう。スカジャンと素肌はとても相性がいいと思います。
スカジャン女子がこちらを振り向いてにっこり微笑んだら、私は思わず好きになってしまうでしょう。ただ、その“好き”という思いは、着用者の女子に向いているのか、スカジャンに向いているのか、といわれれば……。
スカジャンが再び流行して、たくさんのスカジャン女子たちが街中を闊歩することを願っています。