現代において、マントは日常的に着用されるものではありません。そのため、ハロウィンなどの仮装イベントでもない限り、マント姿の人々を見かけることはないでしょう。そんな時代だからこそ、マントをまとった女性が歩いていたら「オオッ!」と思ってしまいます。
【サテンマント】闇夜で翻る化学繊維!黒と赤の光沢がツヤツヤ輝く
美しい化繊光沢を放つサテンマントが闇夜に翻ります。風の強い夜はホラーな雰囲気を醸し出し、街路灯に照らされた散歩道ではかっこよく輝きます。
今回紹介する動には、大きな赤マントを翻しながら、自然の中を歩く女性の姿が映っています。赤いサテン生地の裾が引きずられ、風を受けてふわりと膨らみます。湖の向こうを眺める彼女の後姿に哀愁が漂っています。今は亡き恋人を思っているのでしょうか?
森の中でフードを脱ぐシーンには、どことなく不気味な雰囲気が漂っています。赤マントの女性は実は魔女かもしれませんし、森を徘徊する死霊かもしれません。『世にも奇妙な物語』にふさわしい感じのBGMもホラーな展開を予感させるに十分です。
日本では、赤マントが都市伝説として語られます。これは赤いマントをまとった怪人が子供をかどわかすというありきたりな怪談ですが、幼心に初めて聞いたときは、とても怖かったのを覚えています。私いとって、赤マントは血のイメージが付きまとう衣装なんですよ。
動画の女性にもそんな怪人風なところがあって、BGMと相まって、怖さと美しさとが入り混じっています。森の中で彼女に出会ったら、思わず後ずさりつつも、光沢ある赤に目が釘付けになってしまうでしょう。大きなマントにフワッと包まれたら、甘美な意識のまま、命を奪われてしまう……。そんな妄想が膨らみます。