「女子校の制服を購入したい」と考える男性も少なくありません。特にセーラー服は人気がありますね。
彼らが購入した制服をどうするかは人それぞれです。彼女や妻に着せて喜ぶ人や自ら着用して女装するのが趣味な人もいれば、制服それ自体に魅力を感じて収集している人もいます。制服コレクターの有名どころでは、“制服収集の鬼”と呼んでも差し支えないくらい制服を愛して集めている制服研究家・ライター、森伸之さんがいます。
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森さんが健全な制服好きだとすると、中には不健全な制服好きもいます。たとえば、制服を汚したり切り裂いたりすることを楽しむ変人です。人の趣味嗜好はそれぞれですから、誰かに危害を加えない以上は、制服の汚しや切り裂きをどうこういうべきではありません。しかし、こうした理解されにくい趣味嗜好の持ち主は誤解されがちで、「犯罪者予備軍」のレッテルを貼られるから困ったものです。
そんな偏見を助長する出来事がありました。ネット上のフリーマーケット「メルカリ」に有名女子校の中古制服が大量に出回り、高額取引が行われたことです。これを問題視する一部の人たちが騒ぎ立て、自称金融ジャーナリストもゴミのような偏見記事を書いて煽りました。メルカリは2018年、制服の売買が全面禁止になりました。
制服売買自粛の流れがあるため、女子校の制服が好きな男性はますます制服を入手しにくくなりました。とはいえ、制服需要は尽きないので、ネットを中心にさまざまな形での売買が現在も行われています。しかし、トラブルが発生することもしばしば……。そんなトラブルの一つに、レプリカを「本物」と偽って販売する悪質制服販売業者の存在があります。
今回紹介する「セーラー服購入ガイド」は、レプリカと本物との比較を通して、購入の際に注意すべき点を教えてくれます。
動画で紹介されるのは、2種類のセーラー服――。片方はレプリカで、もう片方は本物です。パッと見では、どちらが本物か、区別がつかないんじゃないでしょうか?しかし、細部を見ていくと、作りの違いがはっきりとわかります。
一番気づきやすい違いとして、レプリカには裏地がありませんが、本物には裏地がついています。裏地の多くは、紺や黒のポリエステルで、ツルツルテカテカした見た目(写真写り)が特徴です。この裏地がついているかどうかで本物かどうかを見分けるのが、ネット上で写真を見て購入する際も、比較的簡単だと思います。
裏地には多くの布地を使うので、安価に製造されるレプリカでは省かれるのでしょう。コスプレなどで使用するだけなら、表が本物っぽければ問題ありませんから、こういう見えにくい部分に差が現れます。さらに見えにくい細部も確認してみましょう。
レプリカのスカートは、縫製がやや雑で、留め具がプラスチック、ポケットがついていません。また、表地もポリエステル100%のため、全体的にテカっている感じです。一方、本物のスカートは、縫製がしっかりしていて、留め具は金属、もちろんポケットもついています。また、表地はウールとポリエステルの混紡で、テカリがなくザラッとしています。スカートは、レプリカも本物も一般的に裏地なしなので、スカートの裏地だけでは区別がつきません。
このように、事前に知識があれば、初めてセーラー服を購入する人でも、悪質業者から偽物を買ってしまうリスクはかなり軽減できるはずです。レプリカと本物とでは、倍近く値段が違います。しかし、レプリカとはいえ万単位しますので、決して安い買い物ではありません。購入後に「何だこれ~」とならないように自衛することが大切です。