諫山創『進撃の巨人』のヒットで、“巨人”という存在に対する人々の意識は激変したんじゃないでしょうか?
『ガリヴァー旅行記』などの名作にも巨人は登場しますし、特撮ヒーロー番組で人気の『ウルトラマン』シリーズの主人公も巨人です。
しかし、『進撃の巨人』に描かれる巨人たちは、従来の巨人像と一線を画す描かれ方です。具体的には、人間とほとんど同じ姿をしているにもかかわらず、人間を捕食する存在として、非常に醜く描かれているんですよ。巨人たちは服を着ていないし、独特な顔をしているし、人間を捕まえてそのまま咀嚼するし……。パッと見で生理的嫌悪感を催してしまいます。
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そんな『進撃の巨人』を彷彿とさせる動画がYouTubeで公開されています。
街中を歩く巨大娘の素足――。一応ビルや街路樹は踏み潰さないように、道路に沿って歩いているようです。それでも、恐怖を感じる住人たちが巨大娘を倒そうとしますが、全く攻撃が効かないようです。
巨大娘はドスンドスンと歩き回りますが、足元に注意を向けていないようで、時々人間を踏み潰してしまいます。足裏で蹂躙され粉砕された人間は……。そのあたりもしっかり演出されていて、『進撃の巨人』のグロシーンさながらだと思います。
もし巨人が実在するとしたら、巨人にとって人間は蟻んこと同じなんでしょう。私たちは、歩くときにいちいち足元に注意を払いません。巨人もそんな私たちと同じ感覚で歩き、気づかないまま人間を踏み潰してしまうのでしょう。人間を捕食の対象とする『進撃の巨人』の巨人たちよりはマシでしょうが、それでも人間にとっては驚異的な存在といえるでしょう。
巨大娘の素足を見ながら、「もし地球上に人類と巨人がいたら……」と想像して、背筋に冷たいものが走りました。