若い女子が黒い粒々入りの茶色いドリンクを飲んでいるのをよく見かけます。2018年からブームが過熱している「タピオカミルクティー」で、黒い粒々がタピオカです。タピオカは、トウダイグサ科のキャッサバの根茎に蓄えられたデンプンを球状にしたものです。
タピオカブームは1990年代と2000年代にもありました。「流行は繰り返す」というべきでしょうか、2018年にはInstagramの普及とともにタピオカの人気が再燃。タピオカドリンクの写真が「インスタ映え」するという理由で女子から熱烈に歓迎されました。タピオカミルクティーを楽しむことは「#タピ活」などともいわれています。
一方で、タピオカの入ったプラスチック容器がポイ捨てされることが問題視されています。タピオカをあちこちに流す人もいて、排水溝が詰まって店の人が困っているとか…。黒い粒々は「インスタ映え」の道具に過ぎず、食べ物とは認識されていないのかもしれませんね。アイスクリームの写真を撮ったらポイッとしてしまうインスタ女子の存在が炎上しましたが、タピオカも同じ扱いを受けているようです。
賛否両論あるタピオカですが、もちろんこのタピオカ自体を食べることも可能です。今回は、タピオカを食べるときの音を楽しめるASMR動画をYouTubeから紹介しましょう。
ASMR界隈では有名なSAS-ASMRさんがタピオカを食べていきます。タピオカの中にスプーンを入れたときのヌチュっという音…。かき回すと、さらにヌチュックチュッと肌に絡みつくような音がします。
スプーンですくった黒い粒々が、光を反射してツヤツヤと光沢を放ちます。スプーンから零れ落ち、カップから盛り上がって、今にもあふれ出てきそうですが、寸前のところで元に戻ります。まるでスライムのようですね。
カップからトレイにかき出されたタピオカはまるで魚卵のような美しさです。それらをスプーンですくって口に運ぶSAS-ASMRさん。口の中に放り込まれた黒い粒々は唾液と混ざり合いながら咀嚼されます。もともとデンプンが原料のタピオカですから、唾液に含まれる消化酵素で分解されているのでしょう。クチャクチャという音が心地よく響きます。
単なる写真のモデルではなく、食べ物としてのタピオカの魅力がギュッと詰まったASMR動画でした。