子供服はすぐにサイズアウトします。女子の場合は、男子と比べて流行に敏感で、サイズアウトや破損が無くても、「この服、もう着ない~」と言うことも少なくありません。こんな感じで誰も着なくなった古着をどうするかは、子を持つ親の悩みでしょう。
弟や妹がいる場合、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の服を将来着せよう」ということで保管しておく親も多いはずです。しかし、そうやって保管しておくと場所を取りますし、保管中に傷んだり虫に食われたりして、使い物にならなくなることもあります。お下がりとして友人知人にあげるのもいいですが、今の時代、お下がりを喜ぶ家庭がどれくらいあるのか……。古着屋に売ったり、フリーマーケットで売ったりするにしても、いちいち持っていくのも面倒だし、売れなければどうにもなりません。最終的にゴミとして捨てられる子供服が多いのではないでしょうか?
中には、主婦の知恵として、古着を裁断して掃除用のウエスにする親もいます。特に重宝されるのは、1~数本の糸を輪の形にした輪奈の中に次の輪奈を入れることを繰り返して布状に編んだメリヤス生地です。Tシャツなどの下着や靴下がメリヤスです。また、メリヤスは何度か洗った後の方が油や水の吸い取りが良く、使いやすいんですよ。
何度も洗ったくたびれた子供服をハサミでジョキジョキ切った布切れは、キッチンやトイレなどの拭き掃除に使って、そのままポイするのにぴったり!車いじりが好きなお父さんなら、そんなボロを使って、機械を隅々まで磨くんじゃないでしょうか?少し前まで愛娘が着ていたピンクにキャラクターが描かれたシャツで、それを着た愛娘を「カワイイね!」なんて言っていたのに……。そのシャツを使って大切な車の汚い部分を拭き拭きするとは、残酷というか何というか……。
娘の服を切り刻んでウエスにするのをためらう人もいるでしょうが、中には積極的な人もいるようです。YouTubeでは、娘のパーカーを裁断するオッサンの動画が公開されています。
胸に「STARS ARE FALLING」という文字がプリントされたピンクのパーカー。パッと見では、毛玉もないし、破れや解れもなさそうだし、まだまだ着られそうです。しかし、これを着ていた女子は、何らかの理由で着なくなったのでしょう。だからといって、娘の着ていた服をハサミで切る親父も親父ですが……。
さて、おっさんは、パーカーのフードにハサミを入れて、何のためらいもなくジョキジョキ……。切り方もデタラメで、フードをボロボロにして遊んでいるように見えます。さらに手で力を込めてビリビリッと引きちぎってみたりと、やりたい放題です。こんなことをしている父親を見たら、娘はどう思うんでしょうか?
フードの次は袖を切っていきます。私も古着をウエスにする場合は、袖をいくつかのパーツに切り分けますが、おっさんも同じことをしていますね。しかし、おっさんが私と違うのは、やはり手で引きちぎるという蛮行に走ることです。ハサミで切れ込みを入れた後、両手でグッと引っ張ると、ビリッと袖が裂けます。脇の下まで引き裂いて、袖の半分を広げてしまいました。
両袖を切り落としてノースリーブみたいになったパーカーを、今度は腹の部分を切っていきます。ハサミを入れてジョキジョキジョキジョキ……。リブを切り落とした後、次は胸にハサミで切れ込みを入れ、再び手でビリリッ……。パーカーの身頃部分も切り裂かれて、いくつものウエスが誕生しました。娘がかつて着ていたパーカーから作られたウエスを使って、おっさんは何を拭くんでしょうか?使い道についても知りたいところです。