先日の記事でハエトリグサがスズメバチを捕える様子を映した動画を紹介しました。YouTube上でさらに素晴らしいハエトリグサ動画を発見したので、今回はそれを紹介します。
ハエトリグサは、その名前からの連想もあって、昆虫を捕食する食虫植物のイメージがあります。しかし、実際には、昆虫以外にも、カタツムリやナメクジ、ミミズ、さらには小さなカエルまで捕えてしまうんですよ。動画を見ると、ハエトリグサの雑食性がわかります。
カタツムリがハエトリグサの葉の間をヌメヌメと這いずっています。葉の内側に生えている感覚毛にカタツムリが2回触れた瞬間、葉っぱがパクっと閉じてしまいました。動きの鈍いカタツムリが逃れられるわけもなく、このまま消化されていくのでしょう。それにしても、ハエトリグサは、カタツムリを殻ごと捕食してしまうんですね。
もっとも、カタツムリの頭の部分だけパクっとやってしまうと失敗みたいです。カタツムリは頭を引っ込めることで逃げられるからです。このときは、ハエトリグサが無駄にエネルギーを消費しただけで終わりですね。
動画では、いろいろな小動物が捕食されていきます。バッタ、クモ、チョウ、ゴキブリ、ダンゴムシ、幼虫、ナメクジ、ミミズ……。撮影者が動画を撮るために、わざわざハエトリグサに生餌を与えているのかもしれません。残酷ではありますが、そのおかげで決定的瞬間をたくさん見られるのも事実です。
個人的には、カエルがパクっとされるシーンに萌えました。足や顔が出たままの状態で捕えられたカエルは、このままジワジワと消化液で溶かされていくのでしょう。カエルは脊椎動物ですから、10日後には骨だけが残っているのでしょうか?捕食の瞬間だけでなく、消化後の虫たちの姿も映してほしかったですね。
ちなみに、撮影者のKreide Zwergさんは、たくさんのハエトリグサ動画を公開しています。ハエトリグサが好きなのでしょうか?それとも、再生回数稼ぎが目的でしょうか?いずれにしても、食虫植物マニアは要チェックです。