夏に部屋を涼しくするのはクーラーが大活躍しますが、節電や温度調節などの関係から、現在でも扇風機の需要は決して衰えません。むしろ、ユニークな扇風機が毎年開発され、人々の注目を集めています。
2019年、シャープは、最大風量を高めた扇風機「ハイポジション・リビングファン」の発売します。蝶の羽根形状を応用したネイチャーテクノロジー「トリプル・ネイチャーウイング」の採用した新世代の扇風機です。一方、パナソニックは、高原に吹くような心地よい風を再現したDC扇風機「リビング扇 F-CS339」を発売します。自然界の不規則な風「1/fゆらぎ」をDCモーターで再現して爽やかな涼感を実現するですって!
他にも各メーカーが工夫を凝らした新商品を続々発売していますが、「扇風機の風なんてどれも同じじゃん!」と思ってしまう私としては、たかが扇風機に何万円も出す人たちの気持ちがさっぱりわかりません。扇風機は数千円の安物で十分ですし、そもそも邪魔になるので、使わなくていいならそれに越したことはありません。私は扇風機ではなくサーキュレーター派です(笑)
もっとも、扇風機には、部屋を涼しくする以外の楽しみ方もあります。それがサテンマントを風になびかせることです。十財にそういうことをして楽しんでいる人の動画をYouTubeで見てみましょう。
扇風機の風にあおられて、キラキラとサテン光沢を放ちながら波打つ白いマント――。最初のうちは撮影者の体にまとわりついているマントですが、撮影者が体の向きを変えて腕を広げると、白い布地が大きく広がってヒラヒラします。背中を風上に向けると、マント越しに撮影者の体の輪郭が見えて、これはこれでフェチいですね。
マントは風になびいて翻ることで魅力を増す衣装です。たとえば、魔王を倒しに行く勇者ならば、崖っぷちに立って剣先を魔王城に向け、そこに風が吹いてマントがフワッ……。悪のヒーローならば、夜空を背景にビルの屋上に立ち、下界を見下ろしながら、やはり風が吹いてマントがフワッ……。そんなシチュエーションを思い描きながら、マントをまとって扇風機の風に当たってみるのも気持ちよさそうです。