水力発電所には、「サージタンク」と呼ばれる大型タンクがあります。水路の末端に設置されて、水の流量を適切に保つための仕組みです。タンク内には余裕を持たせて一定量の水が入っています。水路の水が異常に増加した場合は、サージタンク内に水を流し込みます、一方、異常に減少した場合は、サージタンク内の水を使って発電機の回転数を維持します。
【漂着物図鑑】海の彼方から流れ着いたゴミをネタに妄想を膨らませる
電球、ペットボトル、テニスボール、ぬいぐるみ…。海の彼方からはあらゆるものが流れてきます。漂着物の背景にあるドラマを妄想するのが楽しい!
実際にサージタンクがどのように機能するのかがイメージしづらいと思いますので、YouTubeの動画で確認してみましょう。
動画には、井戸のような装置のある空間が映っています。その手前には滑り台のようなものと溝があります。その溝から水がブワーッとあふれてきます。がらんどうだった空間に一気に水が広がっていきます。続いて、井戸のような装置からも水蒸気が上がったかと思うと、水があふれてきました。水路が水で満たされると、井戸からの水は止まりました。
溝がある箇所では水が渦を巻いています。時間が経つと、今度はそこに水が流れ込んで、滝のようになります。役目を終えた水たちは再び下の階へと戻っていき、水路からあっという間に水が引いてしまいました。水があふれてから引くまでの時間はわずか5分。こんな短時間で水の流量を調整しているんですね。
ただ水が増えたり減ったりするだけの動画ですが、人間が作り出した仕組みの美しさを堪能できます。水の流れを見ていると心が落ち着くのは私だけでしょうか?