「赤ん坊に戻りたい」と思う人は少なくないでしょう。赤ちゃんなら、何もせずに寝ているだけでよく、誰かから「~しなさい!」と命令されることはありません。お腹がすいたりおむつが汚れたりしたら、泣けば、誰かがやってきて何とかしてくれます。赤ちゃんは、自分一人では生きられないほどに無力ですが、大人たちに庇護されている限り、“小さな暴君”であり続けられるんですよ。
世の中には、赤ちゃんとして過ごしたときの心地よさが心の中にくすぶり続けるのか、「赤ちゃんごっこ」を好む大人もいます。赤ちゃんごっこといえば、大人サイズの赤ちゃん服を着て、おむつやおしゃぶりを身に付け、哺乳瓶でミルクを飲んだり、ベッドの上でゴロゴロしたりするのが一般的です。一方、YouTubeには、こうした赤ちゃんごっこのイメージをぶっ壊す動画が公開されています。
動画には、2人の赤ちゃん(?)が映っています。女の子の方は「ずいぶん老けた顔だな」くらいですが、男の子の方は髭まで生やしちゃっています(笑)赤ちゃんの体を置いたシーツの下に体を潜り込ませ、顔だけ出して、赤ちゃんになり切っているんですね。
女の子がおしゃぶりを口から落として、わけのわからないことを口走り始めました。その雑音に我慢ができないのか、男の子は顔をしかめています。女の子はおしゃぶりを咥え直し、いったん黙りますが、再びおしゃぶりを遠くに飛ばして騒ぎ始めます。男の子もおしゃぶりを口から落として、ギャッギャッと声を上げて応戦しているようです。2人で騒いでいるところへ、おじさんがやって来て、おしゃぶりを咥えさせます。
それでもおしゃぶりを口から落とす赤ちゃんたち――。男の子はついに泣き出してしまいました。おじさんがカエルのパペットでなだめるたび、赤ちゃんたちは表情豊かに反応します。パペット遊びが終わってしばらくすると、今度はおじさんがマンゴーを持ってきました。それでなだめておしゃぶりを咥えさせますが、またしばらくすると、赤ちゃんたちはおしゃぶりを口から落として騒ぎ始め……。
こんな不毛なやり取りが繰り返されるだけの動画ですが、赤ちゃん役の2人は表情豊かで、まるで“顔芸”見ているようで飽きません。普通とは違った赤ちゃんごっこを楽しみたい人にお勧めの動画です。