駅のトイレや公衆トイレなどには、しばしば落書きが見られます。中にはアートな落書きもありますが、ほとんどの落書きは雑な絵や汚い言葉です。そんなトイレの落書きに男女差があることが明らかとなりました。
アーティストのスコット・ケリーさんは、活動拠点であるロンドンにある100か所以上の公衆トイレに書かれた落書きを撮影し、それらをもとに落書きに見られる男女差をまとめました。スコットさんは男性なので当然女子トイレには入れませんから、女性のサポートも得ながらの撮影だったわけですが、何ともバカバカし…いえ、おもしろい調査です。
BBCで報じられた調査結果によると、女性は愛情を表現する傾向があるのに対して、男性は“男性の象徴”を描く多いといいます。女性のトイレにもいくつかの“象徴”がありましたが、それらが男性が描くものよりも長く描かれていたそうです。
女性は感情なつながりを優先するのに対して、男性は現実的な欲求が優先するという、一般的に指摘される男女差が表れているようですね。そして、落書きで“象徴”を描く女性は、男性に対して大きな憧れを抱いているのかもしれません。
また、調査した女性のトイレには74個ものアドバイスがあったといい、他人を思いやる女性の優しさが明らかとなりました。もっとも、そのアドバイスをトイレの落書きという形で表現するのはどうかとも思いますが…(笑)
一方で、男女間で共通するのはユーモアだといいます。男性のユーモア表現と女性のユーモア表現に違いも頻度はなかったそうですから、楽しいことに対する感性は男女平等なんでしょうね。これについても、トイレの落書きにしなくても…って思います。
スコットさんが調査で明らかにしたトイレの落書きの男女差は本当にあるんでしょうか?YouTubeに公開された「Toilet Graffiti – boys versus girls」という動画で確認してみましょう。
解説によると、オーストラリア・シドニーのトイレで撮影した動画だといいます。男子トイレの方は、見ていて疲れるくらい落書きまみれです。手洗いの中にまで落書きする辺りが強烈です。一方、女子トイレの方は落書きが少なめです。可愛らしい顔やハートマークが描かれているのも特徴ですね。長文アドバイスも見られます。
結局、この動画だけだと男女差はいまいちわかりません。もっとたくさんの落書きを見たいところですが…。トイレの落書きには不思議な魅力があるように思うのは私だけでしょうか?