2月14日のバレンタインデーは日本中が浮足立つ狂った一日です。まあ、私のように悟りの境地に至った人間は、女性からチョコレートをもらいたいとは思いません。義理チョコの類をもらっても、ホワイトデーのお返しがめんどくさいだけですからね。実際、ホワイトデーのお返しを返さないでいたら、誰も義理チョコすら寄越さなくなりました(笑)
世の女性たちは、製菓業界の戦略にハマって、安っぽいチョコで“愛”や“義理”を表現するよりも、もっと充実したバレンタインデーの過ごし方があるはずです。その一つが、今回紹介するチョコレートメッシーです。
動画に映っているのは、赤いコートを着た一人の女性――。彼女の手に握られているのはチョコレート・シロップです。チョコレート・シロップは、チョコレート風味の甘い調味料で、茶色くてトロリとしています。彼女はこれを赤いコートの上に垂らしていくんですよ。
容器からトロリと出てきたチョコレート・シロップがコートの肩から腕にかかっていきます。茶色いシロップを手で塗り広げ、更に反対側の方や腕にもトロ~リ……。前身頃にもドバーッとシロップをかけて、赤くて美しかったコートの表地が、茶色いテカリで覆われてしまいました。こんなに汚してしまったら、クリーニングしてもきれいにならないんじゃないでしょうか?
彼女はコートの裏側にもシロップをかけていきます。当然、中に着ているシャツやジーンズにもシロップがかかって汚れていくんですが、そんなことお構いなしに、ドロドロのコートを着たまま立ったり座ったり……。挙句、ハサミを持って、コートを切り裂き始めたじゃないですか!
彼女はコートをクリーニングする気などさらさらなく、この撮影が終わったら、汚れたコートを廃棄処分するつもりなのでしょう。だから、容赦なくコートをハサミで切っていくんですね。前身頃を切り裂くと、白い中綿が見えて、美しかったコートが無残な姿に変わり果てていきます。更に袖に切り込みを入れて、裁断された布地が着物の袖のようにだらりと垂れてしまいました。メッシーだけでなく、切り裂きまで見られるなんて……。
ボロボロになったコートを脱ぎ捨てた彼女は、今度はシャツやジーンズにもシロップをドバドバかけていきます。新しいシロップの容器を開封して、薄ピンクのシャツを茶色く染め上げていくのが、なんとも豪快です。腰のあたりにピューッと勢いよく噴出した茶色い液体がトロトロ滴って、ジーンズにチョコレートの滝ができています。手でジーンズにシロップが塗り広げられ、茶色くコーティングされ、白いブーツもシロップの泥沼で染まってしまいました。ここまでチョコレート・シロップまみれになった女性は珍しいでしょう。
私は、バレンタインデーという下らない一日を、この動画で乗り切ろうと思っています。義理チョコも何も要らないので、ひたすらチョコレートメッシーを堪能します!