日本では1990年代後半、ギャルの間で厚底ブーツが流行りました。当時大人気だった女性歌手、安室奈美恵のファッションを真似した「アムラー」たちがブームの火付け役でした。街中では、肌を黒くしたギャルたちが厚底ブーツを履いて、よろめきながら歩いている姿をよく見ましたね。高校生だった私は「危ないな」と思いっていましたが、転倒の瞬間に立ち会うことはありませんでした。
私の身の回りでは、厚底ブーツ関連の事故はありませんでした。しかし、全国的には事故が多発していました。歩きにくさのせいで路上で転倒して捻挫・骨折したり、エスカレーターに引っかかったり……。一部の施設では、危険防止のために、厚底ブーツでの入場を禁止していたくらいです。
また、厚底ブーツでは踏み込みの感覚がわかりにくくなるため、ブレーキを踏み切れずに交通事故を引き起こすギャルもいました。厚底ブーツを履いて車を運転しようと思うこと自体、異常なわけですが……。
そんな厚底ブーツは、日本では既に廃れてしまいました。アイドルや歌手などがステージ上で履くことはあっても、ファッションとして普段使いするギャルは稀有です。アムラーが絶滅危惧種になってしまいましたからね。とはいえ、今でも厚底ブーツの需要は一定数あるため、ネット通販などで入手可能です。海外でもファッショナブルな厚底ブーツを販売していて、そのPVがYouTubeで公開されています。
動画には、真っ赤な厚底のロングブーツを履いた女性が映っています。厚底ブーツはShoes Of Hollywood製で、エナメル特有の光沢を放っています。膝まですっぽり覆うデザインで、ベルトのバックルと靴紐がクールな雰囲気を醸し出しているんですよ。何よりも注目すべきは、10インチ(約25センチ)の靴底!この厚底ブーツを履くと頭一つ分くらい背が高くなります。
動画では、腕にタトゥーを入れたモデル、ローズさんが商品のレビューをします。まずは、厚底ブーツを履いた状態での歩行ですが、ローズさんによると「とでも心地よい」そうです。時々よろめいて転倒しそうな危なっかしさがあります。このリスクについては注意書きがあります。
「この商品は立ったり座ったりした体勢での使用を想定していて、歩行やダンスなどでの使用を想定していません。そのため、使用者は、この商品のリスクを想定し、あらゆるけがについての責任を自ら負うものとします」
要は、「歩くときに履かないでね」「けがなどが自己責任ね」という注意書きです。撮影などの際に一時的に履くための厚底ブーツという認識で購入するのが正解なんですね。
動画で5分経ったあたりで、ローズさんは厚底ブーツを実際に履いてみます。ブーツの横にチャックがあって、それを開閉することで足を入れられます。パッと見では履きづらそうな印象ですが、実際はとても履きやすい、ユーザーフレンドリーな作りになっています。足を入れてチャックを閉めた後、3か所のベルトを締めればOKです。
ローズさんは、厚底ブーツを履いて、アスファルトの上をゆっくり歩きます。もともと歩行用のブーツではないので歩きづらそうですが、それもまたスリリングで気持ちいいのでしょう。普段よりも頭一つ分高い視野から世界を見渡せるのも、非日常的な感覚を味わうのにぴったりでしょう。
厚底ブーツを脱ぐところまで映っているので、商品を購入するかどうかの参考になりますよ。ちなみに、この商品はAmazonでも購入可能です。
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上のリンクではなぜか画像が出ていませんが、同一商品ですので、リンク先で確認してもらえればと思います。同一商品を紹介する英語のページでは、カスタマーレビューは星5つで高評価です。厚底ブーツファンにお勧めです。