新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各国では外出禁止措置が取られています。人と人との距離を取ることも推奨され、「たとえ恋人同士でも、手を握り合ってデートするなんて以ての外!」という空気になってしまいました。リア充どもが分断されてざまあみ…いえ、恋愛を謳歌できない皆さんがお気の毒です(笑)

そんなご時世でもデートをしようと工夫する人がいます。アメリカ・ニューヨーク州に住む男性フォトグラファー、ジェレミー・コーエンさんです。ニューヨークといえば、ウイルスの感染爆発で医療崩壊を起こして大変なことになっている街です。街中を出歩くだけでも命懸けの状況で、コーエンさんは一目惚れしたトリ・シグナレラさんとデートするため、 なんと、巨大な風船の中に入ったんですよ!
コーエンさんの斬新なアイデアを目の当たりにしたシグナレラさんは笑い転げ、コーエンさんを気に入ったといいます。2人は「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を確保した状態で、近所を散歩するなど、楽しいひとときを過ごしましたとさ。その様子を撮影した動画がInstagramで拡散され、メディアでも取り上げられて、コーエンさんは一躍有名になりました。
風船というと“子供のおもちゃ”というイメージがあるかもしれませんが、実はさまざまな用途に使えるんですね。「ソーシャルディスタンス」デートに限らず、以前から一部のマニアたちに愛好されてきたアイテムでもあります。風船はゴム製ですので、その肌触りや触感や光沢、膨らませたときの形、膨らんでいく様子——。人によって何に魅力を感じるかはさまざまです。そんな風船好きに紹介するのが今回の動画です。
赤いラテックスースーツを着用した青い髪の少女が、自身のスーツに空気を入れて膨らませていきます。シューッという空気注入音とプリプリッというゴムの膨張音……。スーツが膨張すると、少女の体が浮き上がります。首の辺りが締まるのか、少女が少し苦しそうです。少女の顔がまるでビートボールの栓みたいになってしまいました。極限まで大きくなった風船はバンッと破裂してしまいました。空中から落下した少女はニッコリとほほ笑みます。
風船の魅力を再確認させられる動画だと思いました。風船の中に入った少女とデート出来たら……。外出禁止で、しかも彼女すらいない非リア充の私は、動画を見ながら一人寂しく、風船ではなく妄想を膨らませるのでした。