TBSの人気番組『クレイジージャーニー』で、身体改造ジャーナリストのケロッピー前田さんが大人気です。ケロッピー前田さんは、頭蓋骨に穴を開けることで意識を覚醒させるトレパネーションや、マイクロチップを人体に埋め込むボディハッキングなど、日本ではあまり知られていない身体改造の最前線を取材して情報発信しています。
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そんなケロッピー前田さんが紹介したことで日本でも認知されるようになったのが「ボディ・サスペンション」です。
ボディ・サスペンションは、皮膚にフックを通して人体を吊り下げる行為で、伝統的な修行僧の苦行などにも通じるところのあります。 背中で吊る「スーサイド」やお尻で吊る「アストロノーツ」、座禅のような体勢で宙に浮く「ロータス」など、さまざまな釣り方があります。ノルウェーの首都オスロでは、2002年から毎年サスペンション世界大会が開催されていて、国によっては、バンジージャンプなどと同様のリスクスポーツとして認識されています。
皮膚にフックを通すというと痛そうなイメージがあります。しかし実際は、フックを刺す瞬間が痛いだけで、吊られているときは痛みを感じないといいます。「吊られている」という興奮状態によってアドレナリンが分泌されて、身体が痛みを感じなくなるんでしょうね。
日本ではボディ・サスペンションを見られる機会はほとんどありません。しかし以前は、日本最大のアンダーグラウンドイベント「デパートメントH」でボディ・サスペンションが行われていて、誰もが自由にその模様を撮影することができました。YouTubeには、そんなボディ・サスペンションを映した動画が公開されています。
動画に映っているのは、背中にフックを通して宙に浮いている2人の男性です。天秤のような器具の両端に2人の身体が吊り下がっていて、クルクル回転しながら上空へと昇っていきます。フックが刺さっている背中の皮膚が引っ張られ痛そうですが、2人はそんなことを一切気にする様子もなく、まるでスーパーマンのような姿勢を保っています。
2人はクルクル回転しながら宙を舞い、とても気持ちよさそうです。吊られた経験のない私たちからすると、「痛くないのかな?」と思ってしまいますが、おそらく吊られていいる本人たちは最高の快感を味わっているのでしょう。ボディ・サスペンションというと、どうしてもグロテスクなイメージが付きまといます。しかし、この動画に映っている2人を見ると、とても楽しそうです。
身体改造は、身体の一部を傷つけるため痛みを伴います。しかし、痛みの経験も含めて、そこには“楽しさ”や“快感”があるのでしょう。