人間同士の共食いを「カニバリズム」といいます。食料が十分に確保されない状況でカニバリズムが起こることは珍しくありません。文化的・宗教的な理由から、人が人を食べることが儀式的に行われることもありました。
現代は、食糧が十分に供給され、世界的に共食いが「野蛮」であるとされるに伴って、カニバリズムが起こることはほとんどなくなりました。一部の猟奇事件で見られる程度です。
一方で、カニバリズムやそれに類する描写はさまざまな作品に採用されています。たとえば、2014年に放送された、富野由悠季によるガンダムシリーズ35周年記念作品『ガンダム Gのレコンギスタ』には、 「クンタラ」という言葉が登場します。これが作品中の最下層民に対して使われる別称ですが、裏設定は「食糧難の時代に食料として食された人間とその末裔」でした。この設定が劇中で語られることはありません。しかし、カニバリズムを背景に隠し込んだことで、作品に深いドラマ性が付与されたともいえるでしょう。
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「野蛮」として忌避されるカニバリズムですが、人類の潜在的な欲求に訴えかけてくる何かがあるのは否定できません。だからといって、実際に他人を食べるわけにはいきませんし…。という悩みを抱える人にぴったりな動画をYouTubeから紹介します。
画面に映し出されるのは、黒いサンダルを履いた足です。皿の上にポンと載っているその足は、どうやら食用のようです。ナイフとフォーク、そして爪切りなどが置かれた食卓と、それを眺めている顔の絵――。
一匹のハエがプ~ンと飛んできますが、撮影者にすぐに捕らえられて、食虫植物に食べさせるのかと思いきや、撮影者自らの食べてしまいました。その後、爪切りで伸びた爪をパチンパチンと切っていきます。さすがに爪は食べられないんですね。
足指の毛をブチッとむしり取った後、これも食べてしまう撮影者。爪に赤いマニキュアを塗って、そのマニキュアのケースまでムシャムシャ…。どれだけお腹が空いてるんだよ?って感じのいやしさですが、いよいよ本格的な食事のスタートです。ナイフで脚の一部を切り、フォークで刺して口に運び、モグモグ…。足だけでなくサンダルまで食べてしまうんですよ。足はあっという間に食べられてしまいました。
2番目の動画では、宇宙人のグレイを食していきます。プラスチックのパックを開けると、まだ生きているグレイは、目をパチパチさせながらニッコリ。その手をプチっとむしってモシャモシャ…。苦しそうにしているグレイの足を更にもいで食べ、最後には胴体を掴んで丸かじり。まさに「グレイの踊り食い」といったところでしょうか?
3番目の動画で食料となるのは恐竜の赤ちゃん。卵の割れ目から足を出してピクピクしているところを見ると、生きている赤ちゃんのようです。その卵を叩き割って、クウクウと鳴く赤ちゃんをいただいちゃいました。4番目の動画では、スライムをお寿司などに加工して食べます。食べ散らかした後が汚くて、片付けが大変そうです(笑)
いろんなものを食べていくゲテモノ食いを再現したASMR動画ですが、インパクトが最も強かったのは最初の足の動画でしょう。「食べる」という行為について深く考えさせられる動画でした。