仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズでは、敵の怪人をサポートする存在として戦闘員が登場します。怪人の命令で集団でヒーローに襲いかかり、あっけなくやられていくかわいそうな存在です。時代劇では、悪代官などの「者ども!であえ、であえー!」の掛け声で登場して、主人公にバッサバッサと切り捨てられる使い捨ての下級武士たちと同じ役回りです。
戦闘員の悲劇は、ヒーローにやられるだけではありません。時として、怪人たちの実験台にされ、失敗すれば処刑され……。身内からも大切に扱ってもらえないその姿は、まるで現代日本のブラック企業で酷使させられているサラリーマンみたいですね。「おまえの代わりなんて、いくらでもいるんだ!」という扱いを受ける戦闘員たちを思うと、私は涙がこぼれ落ちてしまいます(笑)
フェチ界隈には、戦闘員を愛してやまない人たちがいます。戦闘員のイラストを描いたり、戦闘員のヤラレシーンに萌えたりと、彼らの活動は実にさまざまです。中には、自らが戦闘員になり切ってヤラレシーンを演じる人もいます。そんなフェチな動画をYouTubeから紹介します。
撮影者の忍魔レオさんは、甲賀下忍やチャップといった、なかなか味わい深い戦闘員を演じます。甲賀下忍は、『忍者キャプター』に登場する敵組織「甲賀忍軍」の戦闘員です。一方、チャップは、『仮面ライダーBLACK RX』に登場する的組織「クライシス帝国」の戦闘員で、一般人にも翻弄される最弱さが有名です。
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甲賀下忍は、黒装束にオレンジの仮面という姿です。キャプターの誰かに切られたのか、地面に転がって絶命するまでを演じます。刀を落とし、仰向けになって一瞬悶え、そのまま動かなくなるところにそそられますね(笑)
一方、チャップは、ブルーのスーツに白いマスクをつけた姿です。仮面ライダーに蹴りでも入れられたのでしょう。壁にぶつかってよろめいた後、そのまま動かなくなり、最後には霧のようになって消滅してしまいました。
私も小学時代、戦闘員のヤラレを演出して遊んでいましたが、当時の思い出がよみがえってきました。ヒーローにやられるだけの弱っちい戦闘員は、しかし、ヒーローの強さを引き立てるために必要な存在なんですよね。子供だった私は、そんな戦闘員の“死”に美学を求めていたんだと思います。……などと考えながら、特撮ヒーロー番組で印象的だった戦闘員のヤラレ方を思い出してニヤニヤしてしまいました。