平和な街に鳴り響く地響き――。驚いた少年は辺りを見回します。そんな彼の視線の先には、巨大なセーラー服少女が立っていました。彼女はツインテールです。電柱をなぎ倒し、アスファルトを破壊しながら、巨大娘は道路を歩いてキョロキョロしています。白い上着に紺色スカートという制服姿は、普通の少女と何も変わりません。しかし、サイズだけが異常なんですよ。
巨大娘がドスンドスンと歩を進めるたびに、街全体が大きく揺れます。少年は恐ろしさのあまり逃げ出しますが、逃げようとした先にはもう一人の巨大娘が……。こちらもセーラー服姿ですが、ショートヘアーに、なぜか上靴を履いています。足元を一切気にしていないのか、自動車を踏み潰して、道路を歩いていきます。
少年は、恐ろしさのあまり、巨大娘の姿をただ見上げることしかできません。辛うじて、処女に踏まれるのを防ぐため、何とか電話ボックスの後ろに移動しました。ショートカットの巨大娘は立ち去りましたが、その後ツインテールの巨大娘が歩いてきて、さらにショートカットの巨大娘も戻ってきて……。何が何だかわからない展開に、少年は慌てふためいて逃げ回ります。
巨大娘たちは、そんな少年を気に入ったのか、捕まえようと置きかけ回します。巨大な足は建物をぶっ壊し、街を廃墟に変えていきます。少年はショートカットの巨大娘に踏まれそうになりますが、何とか身をかわします。しかし、今度はツインテールの巨大娘に見つかってしまいました。捕まりそうになりながらも、何とか逃げれた少年――。
巨大娘たちはますます凶暴になって、建物を踏み潰し、ひっくり返った赤い車を摘まみ上げてみます。ツインテールの巨大娘が逃がした赤い車は結局、ショートカットの巨大娘に踏み潰されてぺっちゃんこ!
ショートカットの巨大娘は一人の男子学生を捕まえて興味深げに眺めていました。しかし、ツインテールの巨大娘が捕まえた少年に興味が移って、男子学生をポイッと遠くに放り投げてしまいました。まるで、ゴミを投げ捨てるかのように。少年は赤い車を運転して巨大娘の脚の上を走りますが爆発。炎上してしまいました。夕暮れ時、2人の巨大娘たちは、小さな炎をずっと眺めるのでした。