吸血鬼といえばドラキュラです。そして、ドラキュラといえば、黒い表地に赤い裏地のサテンマントです。妖怪図鑑に描かれるドラキュラは必ずマントをまとっていて、その印象が強いからか、ドラキュラマントはあらゆる吸血鬼の定番衣装になっています。
吸血鬼はコウモリに変身するともいわれているため、黒いコウモリの姿がマントの黒に重ね合わせられているのでしょう。裏地の赤は血の色といったところでしょうか?
男性の吸血鬼としてはドラキュラが有名ですが、決まって一緒に紹介される女性の吸血鬼にカーミラがいます。カーミラはドラキュラの女性バージョンかと思いきや、実はドラキュラより以前から語り継がれているアイルランドの伝承から誕生した吸血鬼なんですよ。しかも、女吸血鬼なのに女性ばかりを狙って血を吸うという百合要素満載っぷり!(笑)
今回は女吸血鬼カーミラを彷彿とさせるYouTube動画を紹介しましょう。
米イリノイ州の都市シカゴにあるバー「Samah Hookah Lounge」で2009年10月31日、ベリーダンサーのアレグザンドラさんがハロウィン特別パフォーマンスを演出しました。エキゾチックな調度品がそろった店内は、オレンジ色の明かりに包まれています。そんな店内を、サテンマントをまとった女吸血鬼が徘徊しているんですね。
彼女は通路を歩き回って、客のいるテーブルの前でダンスを披露します。マントを広げ、美しい腰の動きを見せつけます。また、マントで顔を覆ってそっと近づいて客を驚かしたり、客と一緒にダンスをしたりといった演出もあって、客たちを楽しませます。サテンマントの黒い表地が翻って赤い裏地が光を反射しながら露わになる瞬間に、思わず見入ってしまいます。
こんな美しい女吸血鬼に襲撃され、サテンマントに包まれたまま血を吸われたら、とても気持ちいんじゃないでしょうか?マントとベリーダンスのコラボは最高ですね。